InterSystemsコンテナレジストリの使い方とコンテナ開始までの流れ(解説ビデオ付き)
開発者の皆さん、こんにちは!
InterSystems IRIS 、InterSystems IRIS for Healthのコミュニティエディションは、WindowsやLinuxにインストールするキットの他にコンテナ版も公開されています。
コンテナ版はダウンロードページからではなく、InterSystemsコンテナレジストリ よりpullいただけます。
この記事では、InterSystemsコンテナレジストリ の使い方と、コンテナ開始までの流れをご紹介します。
1.コンテナレジストリの使い方とdocker pullまでの手順
(ビデオ ~2:44まで)
2023/12/14更新:コミュニティエディションのイメージをpullする場合は、下記1のコンテナレジストリ画面へのログインやdocker loginは不要です。
- 開発者コミュニティのアカウント、またはWRCアカウントをお持ちの方はそのアカウントを使用して、InterSystemsコンテナレジストリにログインします。 ログインすると以下のように docker login 情報が表示されますので(「Click here」をクリックすると表示されます)docker pull を行う前に docker loginコマンドを実行します。
.png)
- 画面左のリストからpull対象バージョンを選択し、画面右の docker pullコマンドをコピーし、お手元でpullを開始します。
2.コンテナ開始(docker run)
イメージをpullできたらあとはコンテナを開始するだけです。(ビデオ 2:44~6:30)
コンテナ開始前に、IRISの管理ポータルが使用するWebサーバポート:52773番をコンテナ外の何番のポートで利用できるようにするか決定します。
以下の例では、9093番をコンテナ外ポートとして利用しています。またコンテナ名を「irisx」としています(使用するイメージは環境に合わせてご変更ください)。
docker run --name irisx -d --publish 9093:52773 containers.intersystems.com/intersystems/irishealth-community:2023.1.1.380.0docker run の実行ができたら、次はコンテナにログインします。
docker exec -it irisx bash続いて、IRISにログインするため、IRISの構成名を確認します。(iris list で確認できます)
実行例は以下の通りです。
irisowner@3bf381d49dca:~$ iris list
Configuration 'IRIS' (default)
directory: /usr/irissys
versionid: 2023.1.1.380.0com
datadir: /usr/irissys
conf file: iris.cpf (SuperServer port = 1972, WebServer = 52773)
status: running, since Fri Jul 14 03:14:40 2023
state: ok
product: InterSystems IRISHealth
irisowner@3bf381d49dca:~$コンテナ版IRISの構成名(Configuration)は、IRIS で、Webサーバポートは52773番が指定されています。
管理ポータルはこちらのURLでアクセスできます👉 http://localhost:9093/csp/sys/UtilHome.csp
ユーザ名:_SYSTEM、パスワード:SYS で初回ログインします。ログイン後、パスワードをご変更いただけます。
IRISにログインするためには、irisコマンドを使用して以下実行します。(iris session 構成名)
irisowner@3bf381d49dca:~$ iris session iris
Node: 3bf381d49dca, Instance: IRIS
USER>halt
irisowner@3bf381d49dca:~$ exit
exit
isjedu@xxxx:~/container/Simple$
IRISにログインできるとUSERネームスペースのプロンプトが表示されます。
IRISからログアウトする場合は、haltコマンドを使用します。
コンテナからログアウトする場合は、exitを実行します。
コンテナを停止:
docker stop irisxコンテナの破棄:
docker rm irisx
3.コンテナ開始(docker-compose.ymlの利用)
続いて、docker-compose .ymlを利用する例をご紹介します。(ビデオ 6:30~)
(使用するイメージは環境に合わせてご変更ください)
version: '3.7'
services:
iris:
image: containers.intersystems.com/intersystems/irishealth-community:2023.1.1.380.0
ports: ["9095:52773"]
container_name: iriscontainer1
volumes: ["./src:/src"]
environment:
- TZ=JST-9
コンテナ外のポート番号を9095番として開始します。
管理ポータルはこちらのURLでアクセスできます👉 http://localhost:9095/csp/sys/UtilHome.csp
ユーザ名:_SYSTEM、パスワード:SYS で初回ログインします。ログイン後、パスワードをご変更いただけます。
コンテナ開始:
docker-compose up -dコンテナ停止:
docker-compose stop -dコンテナ破棄:
docker-compose down
ぜひお試しください!
ドキュメント(IRIS):InterSystems IRIS イメージからのコンテナの実行
ドキュメント(IRIS for Health):InterSystems IRIS イメージからのコンテナの実行