InterSystems サポートプラットフォーム最新情報 Q3-2025
2025年第3四半期の最新情報をお伝えします。
3か月前の前回にご案内した重要なお知らせを、ここであらためて振り返ってみましょう。
- IRIS 2025.1 で RHEL 10 サポートが追加されました。
- 2025.3 では、すべてのオペレーティングシステムで OpenSSL 3 が使用されます。SUSE 15 sp6 は、SUSEを利用する IRISユーザのミニマムサポート OS となります。
- ミニマムサポート CPU の基準が 2025.3 で引き上げられます。
- 古い Windows Server オペレーティングシステム は 2025.3 でサポート対象外となります。
初めてご覧になる方、はじめまして!この記事では、最近おこなわれた変更点や今後予定されている変更点に関する情報を、みなさまに共有させていただきます。ただ、将来の予測は難しい側面があり、ロードマップは約束されたものではないということを十分ご理解くださいませ。
InterSystems IRIS 本番環境用オペレーティングシステムと CPU アーキテクチャ
ミニマムサポート CPU アーキテクチャ
2024年、インターシステムズは、IRIS をより早くするために新しい CPU 命令を利用できるよう、すべての Intel および AMD ベースのサーバに関する ミニマムサポート CPU モデルを発表しました。IRIS 2025.3 ではこのリストが更新され、AVX、AVX2、BMI、BMI2 命令を利用する x86-64-v3 マイクロアーキテクチャ が必要となります。
- Intel ベースのシステムを利用する場合、Haswell 以上が必要となります。
- AMD ベースのシステムを利用する場合、Excavator 以上が必要となります。Piledriver および Steamroller はサポートされません。
お使いの CPU がサポート対象かどうか確認するには、2023年の記事 CPU のマクロアーキテクチャファミリと命令セットの判定方法 をご参照ください。
Red Hat Enterprise Linux
- 今後予定されている変更点
- RHEL 10 - Red Hat が RHEL 10 を5月20日にリリースしました。 InterSystems は 6月20日に RHEL 10 をサポートする IRIS 2025.1.0 をリリースしました。
- IRIS 2025.2 以降は、RHEL 9 および 10 をサポートします。RHEL 8 のサポートは終了しました。
- RHEL 10 - Red Hat が RHEL 10 を5月20日にリリースしました。 InterSystems は 6月20日に RHEL 10 をサポートする IRIS 2025.1.0 をリリースしました。
- Red Hat のリリースライフサイクルについては こちら をご覧ください
Ubuntu
- 最近の変更点
- Ubuntu 24.04.2 がリリースされ、マイナー OS 認証も問題なく完了しました。
- Ubuntu のリリース履歴については こちら をご覧ください。
SUSE Linux
- 今後予定されている変更点
- IRIS 2025.3 以降では、SUSE Linux Enterprise Server 15 SP6 以上が必要となります。 SLES 15 sp6 では、OpenSSL 3 を使用するオプションが追加されています。お客様に可能な限り安全なプラットフォームを提供するために、OpenSSL 3 を使えるよう IRIS 内部処理を変更する予定です。
- IRIS 2025.3 で OpenSSL 3 に移行する準備として、IRIS 2025.2 for SUSE はリリースされませんでした。
- SUSE ライフサイクルについては こちら をご覧ください。
Oracle Linux
- 今後予定されている変更点
- Oracle Linux 10 のテストを開始しました。これまでの経験から、RHEL 10 をサポートする IRIS バージョンであれば問題なく動作すると考えています。
- Oracle Linux のサポートポリシーについては こちら をご覧ください
Microsoft Windows
- 過去にお知らせ済みの変更点
- IRIS 2025.1 以降で Windows Server 2025 がサポートされています。
- 今後予定されている変更点
- IRIS 2025.3 以降は、Windows Server 2016 と 2019 はサポートされません。
- Microsoft は、Windows 12 のリリース予定を再度延期しました。 この時点でリリース予定を推測することは難しいです。 リリースされ次第、新OSのサポートに向けて動く予定です。
- Microsoft のライフサイクルについては、こちら をご覧ください。
AIX
- 今後予定されている変更点
- IBM は新しい Power 11 を7月にリリースしました。 夏の終わりから秋の初めにかけて、この新しいハードウェアをテスト予定です。 2025年第4四半期 もしくは 2026年第1四半期のニュースで、テスト結果のアップデートをお伝えする予定です
- AIX のライフサイクルについては、こちら をご覧ください
コンテナ
- 過去にお知らせ済みの変更点
- IRIS 2024.2 で、ベース コンテナ イメージを Ubuntu 22.04 から Ubuntu 24.04 に変更しました。
- 現在、ベース IRIS コンテナに変更を行い、デフォルトでは、( ECP やミラーリングなどの) 内部トラフィックと、( ODBC や JDBC などの) 外部トラフィックとを、別のポートにすることを検討しています。こちらに関してご要望がございましたら、@Bob Kuszewski までご連絡ください。
InterSystems IRIS 開発環境用オペレーティングシステムと CPU アーキテクチャ
MacOS
- 最近の変更点
- IRIS 2025.1 で、ARM ベース および Intel ベース の MacOS 15 のサポートを追加しました。
InterSystems コンポーネント
- 今後予定されているリリース
- InterSystems API Manager 3.10 がリリースされました。以前のバージョンの API Manager をご利用されている場合、新しい IRIS ライセンスキーが必要となります。
- InterSystems Kubernetes Operator 3.8 がリリースされました。
Caché ならびに Ensemble 本番環境用オペレーティングシステムと CPU アーキテクチャ
- 過去にお知らせ済みの変更点
- Caché ならびにEnsemble の最終メンテナンスリリースは 2027年第一四半期に予定されていること、あらためてご留意ください。想像より早くその日はやってきます。詳細は Jeff の記事 をご覧ください。
InterSystems サポートプラットフォームに関するドキュメント
サポート・プラットフォームに関する以下のドキュメントにて、正式なサポートリストを入手いただけます。
- IRIS 2025.1 サポート対象プラットフォーム
- IRIS 2024.1 サポート対象プラットフォーム
- IRIS 2023.1 サポート対象プラットフォーム
- Caché & Ensemble 2018.1 サポート対象プラットフォーム
以上になります。もし追加で知りたい情報がございましたら、ぜひコメントなどを通じてお知らせください。
ディスカッション (0)0