InterSystems コンテナに関する変更点
2023.2がリリースされると同時に、IRIS ならびに IRIS for Health コンテナのタグと配布に関して少し変更を行います。
IRIS コンテナはこれまで、例えば 2023.1.0.235.1 のように、ビルド番号を付与したタグづけを行っていました。しかしお客様から、新製品がリリースされるたびに dockerfiles や Kubernetes ファイルを変更しなくていいよう、より安定的なタグに関するご要望をいただいてきました。 それを踏まえ、コンテナ・イメージのタグについて、以下のように変更を行います。
メジャー.マイナー タグ: コンテナのタグは、年とリリース番号でのみ記述され、ビルド番号は付きません。例えば、現在以下のように取得されるイメージは
containers.intersystems.com/intersystems/iris:2023.2.0.606.0
今後は以下のフォーマットに変わります。
containers.intersystems.com/intersystems/iris:2023.2
latest-em と latest-cd タグ: 最新の拡張メンテナンス (EM) と 継続的デリバリ (CD) のバージョンは、それぞれ latest-em 、 latest-cd とタグ付けされます。これにより、ドキュメントやサンプル、開発環境おいて、よりシンプルなタグ記述が可能となります。ただし、本番環境でこれらのタグを利用されることは推奨しません。
Preview: 開発者プレビュー製品には -preview タグが明示的に付与されます。これにより、本番環境で利用可能なコンテナとリリース前のコンテナが一目で区別できるようになります。最新のプレビュー版は、より分かりやすく latest-preview とタグ付けされます。
InterSystems コンテナのビルド番号情報は、ラベルとしてご確認いただけます。以下のように docker inspect command で取得できます。
docker inspect --format '{{ index .Config.Labels "com.intersystems.platform-version"}}'
containers.intersystems.com/intersystems/iris:2023.1.0.235.1
コンテナは今後、WRC ダウンロードサイトからは入手いただけません。 もし WRC サイトからコンテナをダウンロードされていた場合、今後は InterSystems Container Registry (ドキュメント) をご利用くださいませ。
もう1点、現在 IRIS コンテナは マルチ・アーキテクチャ・マニフェストを採用しています。 つまり、2022.3 タグを指定して IRIS コンテナを pull すると、お客様のサーバ CPU (Intel/AMD や ARM) に対応したコンテナが自動的に指定されてダウンロードされます。
もし特定 CPU 向けのコンテナを入手したいときは、CPUを指定したコンテナタグをご利用ください。例えば、2022.3-linux-amd64 を指定すると Intel/AMD 向けコンテナがダウンロードされ、2022.3-linux-arm64v8 を指定すると ARM 向けコンテナがダウンロードされます。
このマルチ・アーキテクチャにより、適切なサーバに適切なコンテナを入手いただく手順が効率化されています。効率化の一環として、まもなく古い iris-arm64 レポジトリの配布を中止する予定です。
ご質問などございましたら、弊社カスタマーサポートまでお問合せくださいませ。