InterSystems サポートプラットフォーム最新情報 Q4-2023
四半期ごとにお届けしてきたプラットフォーム最新情報ですが、今回が今年最後になりました。 みなさまのおかげで、素晴らしい初年度となりました。ありがとうございました。今回は、ミニマムサポート CPU リスト、AIX における OpenSSL 3.0 サポート、その他もろもろをお届けします。また 2024 年にお会いしましょう!
InterSystems IRIS 本番環境用オペレーティングシステムと CPU アーキテクチャ
ミニマムサポート CPU モデル
InterSystems IRIS では今後、Intel/AMD ベースのシステムにおける ミニマムサポート CPU モデル が求められるようになる、と先日お知らせしました。これにより IRIS において、AVX など特定の CPU 命令拡張を利用することが可能となり、いくつかの処理では大幅なパフォーマンス向上が見込まれます。
この変更は IRIS 2024.1 から適用され、以後 ミニマム CPU は1年ごとに見直されます。詳細については、開発者コミュニティの「InterSystems IRIS ミニマムサポート CPU モデル」の記事をご参照ください。
Red Hat Enterprise Linux
- 最近の変更点
- IRIS 2023.1 における RHEL 9.2、8.8 のマイナーOSバージョン認証が完了しました。「マイナーOSバージョン認証」は新しいプロセスで、マイナーOSのアップデートによって弊社製品の動作に明確な違いは見られないことを保証するものです。 RHEL 8.8、9.2 とも問題はありませんでした。
- 今後予定されている変更点
- RHEL 9.3 が 2023年11月7日 にリリースされました。また RHEL 8.9 がまもなくリリース予定となっています。InterSystems ではこれらに対するマイナーOSバージョン認証を、近い将来実施する予定です。
- Red Hat のリリースライフサイクルについては こちら をご覧ください。
Ubuntu
- 最近の変更点
- Ubuntu 22.04.02 LTS と 20.04.6 LTS が 2023年2月と2023年3月にそれぞれリリースされました。InterSystems は、マイナーOSバージョン認証プロセスを通じて、Ubuntu 22.04.02 上での IRIS の動作検証を完了しました。
- 今後予定されている変更点
- Ubuntu の次期メジャーバージョン 24.04 のリリースは 2024年4月に予定されています。
- Ubuntu のリリース履歴については こちら をご覧ください。
SUSE Linux
- 最近の変更点
- InterSystems は VxFS ファイルシステムのサポートを非推奨としました。VxFS を今もご利用中のお客様はいないと思いますが、もしご利用中であれば、XFS もしくは 別のサポートファイルシステムにアップグレードいただけますよう、よろしくお願いいたします。
- 今後予定されている変更点
- SUSE for Linux Enterprise Server 15 SP5 が 2023年6月20日 にリリースされました。SP5 には Linux Kernel 5.14.21、OpenSSL 3.0.8、Python 3.11 が含まれています。InterSystems は現在、マイナーOSバージョン認証を検証中です。
- 過去にお知らせ済みの変更点
- SUSE for Linux Enterprise Server 15 SP3 の一般サポートは 2022年12月31日で終了しましたが、延長サポートは 2025年12月まで継続される予定です。
- SUSE ライフサイクルについては こちら をご覧ください。
Oracle Linux
- 今後予定されている変更点
- Oracle Linux 9.2 が RHEL 9.2 リリースと同時にリリースされ、驚かされました。InterSystems は現在、マイナーOSバージョン認証を始めています。
- Oracle Linux のサポートポリシーについては こちら をご覧ください。
Microsoft Windows
- 今後予定されている変更点
- Windows Server 2012 の延長サポートが終了しました。IRIS 2023.1 がこのプラットフォームをサポートする最後のリリースとなります。
- Microsoft のライフサイクルについては、 こちら をご覧ください。
AIX
- 今後予定されている変更点
- IRIS 2023.3 で、AIX 7.2、7.3 での OpenSSL 3.0 のサポートが追加されました。OpenSSL 3.0 は、OpenSSL 1.0 からセキュリティ全般が大幅に進化しています。
- IRIS 2023.1 における AIX 7.2 TL5-04、TL5-05 のマイナーOS認証が完了しました。
- AIX のライフサイクルについては、こちら をご覧ください。
コンテナ
- 今後予定されている変更点
- IRIS 2024.2 では、Ubuntu 22.04 から Ubuntu 24.04 にベースコンテナイメージの変更を予定しています。
- ベースコンテナイメージおよびサードパーティの関連テクノロジーに関するパッチを含んだ IRIS コンテナの定期アップデートをまもなく開始します。新しいコンテナタグ(下記参照)をお使いいただくことで、これらの定期アップデートを特に気にすることなく入手いただけます。
- 過去にお知らせ済みの変更点
- IRIS 2023.2 以降、IRIS コンテナのタグは "2023.2" のように「年+リリース」のタグのみになる予定です。以前はコンテナのタグにビルド番号が使われていました。これにより、みなさまのアプリケーションでは、リリース時の最新メンテナンスビルドを利用することが可能となります。
- あわせて新しいタグ “latest-em” と “latest-cd” を追加しました。それぞれ、最新の EM および CD のバージョン情報が含まれます。これらのタグは、デモやサンプルコード、開発環境に便利にお使いいただけます。
- また、プレビューコンテナに新しいタグ “-preview” を追加しました。これにより、どれが最新 GAリリースか、また今後リリースされるプレビュー版かが分かりやすくなります。
InterSystems IRIS 開発環境用オペレーティングシステムと CPU アーキテクチャ
MacOS
- 最近の変更点
- Apple は MacOS 14 をリリースしました。IRIS 2024.1 でサポートする予定です。
CentOS
- IRIS 2023.2 が、開発用プラットフォームとして CentOS をサポートする最後のリリースになります。
- Red Hat はここ数年、開発者プログラムを運用しており、本番環境以外には無料ライセンスを開発者に提供しています。
InterSystems コンポーネント
- InterSystems System Alerting & Monitoring (SAM) が非推奨となりました。
- Open Metrics と互換性のあるエンドポイントを含め、Monitor API はこの変更による影響はありません。
Caché ならびに Ensemble 本番環境用オペレーティングシステムと CPU アーキテクチャ
- 過去にお知らせ済みの変更点
- Cache 2018.1.7 で Windows 11 のサポートを追加しました。
InterSystems サポート・プラットフォームに関するドキュメント
InterSystems サポート・プラットフォームに関するドキュメントにて、サポートリストの正式な情報を入手いただけます。
- IRIS 2023.1 サポート対象プラットフォーム
- IRIS 2022.1 サポート対象プラットフォーム
- IRIS 2021.1 サポート対象プラットフォーム
- Caché & Ensemble 2018.1.7 サポート対象プラットフォーム
以上になります。もし追加で知りたい情報がございましたら、ぜひコメントなどを通じてお知らせください。
ディスカッション (0)0