記事 Megumi Kakechi · 8月 1, 2023 2m read

あるメソッドやルーチンを実行してエラーとなった場合、エラー発生個所はエラーメッセージより取得することができますが、処理の呼び出し履歴(スタックトレース)はエラーメッセージのみではわかりません。
また、.Net や Python など IRIS 外からの呼び出しの場合に、エラー情報の詳細がクライアントに返らない場合などもあるかと思います。

/// 例:エラーメッセージだけでは、エラーが発生した処理の呼び出し履歴まではわからない。
USER>d##class(User.Test).TestMethod1()
 
 write a
 ^
<UNDEFINED>TestMethod3+1^User.Test3.1 *a
USER 4e1>


そんなときは、エラー処理にて Do BACK^%ETN を実施することで、IRIS側で強制的にスタック情報を記録することができます。
スタック情報を記録することで、どのような処理がどの順番で呼び出されたかや、エラー時の内部変数情報を知ることができます。

BACK^%ETN は、エラー発生後に $ZError($ZE) 変数に値が set されている場合、アプリケーションエラーログ(^ERRORS)に情報が記録されます。
上のエラーの場合の $ZE は、以下のように確認できます。

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記事 Megumi Kakechi · 7月 11, 2023 3m read

クラスメソッドの多くは、%Status データ型を使用して、成功 または 失敗 の情報を返します。
成功の場合は 1 が返り、失敗の場合はエラーステータス および 1 つ以上のエラーコードとテキストメッセージを含むエンコードされた文字列が返ります。
このようなメソッドでは、戻り値を必ず取得して確認するようにしてください。

こちらの記事では、失敗の場合の具体的なエラー情報を確認する方法をご紹介します。

USER>set file=##class(%File).%New("C:\test\text.txt")
 
USER>set st=file.Open("R")
 
USER>write st
・・C:\test\text.txt.USER%e^Open+5^%Library.File.1^4e^^^0// 何のエラーかわからない


エンコードされたエラーの文字列より、具体的なメッセージを表示したい場合、%SYSTEM.Status クラスのメソッドを使用します。

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記事 Megumi Kakechi · 6月 27, 2023 1m read

Apache経由でREST通信する場合、ApacheでRESTを動かす場合の設定方法 (含:Webゲートウェイのインストール手順) の方法 で設定を行います。

この際、Apachの構成ファイル(httpd.conf)にRESTを動かすための設定を入れるのですが、設定後のシンタックスチェックで以下の警告が出る場合があります。

※httpd -t 実行時
Apache Configuration: CSP directive 'csp' detected in VirtualHost, only supported at default server level


こちらは、<VirtualHost> ~ </VirtualHost>  内に、CSP ディレクティブ の内容を設定している場合に出力されます。

 CSP on
 CSPFileTypes *

などの IRIS にアクセスをするための設定は、<VirtualHost>  ディレクティブの外に設定するようにしてください。

詳細は以下のドキュメントをご覧ください。
追加ファイル・タイプを渡すための Apache の構成 (すべてのプラットフォーム)

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記事 Megumi Kakechi · 6月 22, 2023 2m read

プロセスの単位の詳細情報(使用メモリサイズ、ユーザ名、実行ルーチンなど)は管理ポータルで確認できますが、それらをコマンドで取得する方法をご紹介します。 

管理ポータル:
[システムオペレーション] > [プロセス]  (プロセス毎の)詳細リンク 

%SYS.ProcessQuery クラスを使用して、以下のように行います。

USER>setx=##class(%SYS.ProcessQuery).%OpenId(<PID>)   // 自プロセスの場合は <PID> = $JOB
USER>writex.MemoryUsed
188
USER>writex.UserName
UnknownUser
USER>writex.ClientIPAddress
127.0.0.1
USER>zwritex// 全てのプロパティを確認したいとき


Embedded Python で呼び出したい場合は以下のようにします。

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InterSystems公式 Megumi Kakechi · 6月 11, 2023 2m read

インターシステムズは、InterSystems Supply Chain OrchestratorInterSystems IRIS for Supply Chain の2023.1リリースを一般提供開始(GA)したことを発表しました。

InterSystems Supply Chain Orchestratorは、InterSystems IRIS上に構築されており、スマートデータファブリックアーキテクチャを実現し、データとアプリケーションサイロを接続する高性能な機械学習対応アプリケーションの構築と展開を容易にする完全クラウドファーストデータプラットフォームです。
InterSystems IRISとサプライチェーンに特化したアクセラレータやフレームワークのパワーを結集し、サプライチェーンのオーケストレーション、需要の検知と予測、フルフィルメント、動きの速い消費財の再梱包に最適化したソリューションを提供しています。

InterSystems Supply Chain Orchestratorの主要コンポーネントであるInterSystems IRIS for Supply Chainは、InterSystems IRISが提供するスマートデータファブリックアーキテクチャをサプライチェーンのユースケースに近づけ、価値実現までの時間を短縮するための支援を行います。

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記事 Megumi Kakechi · 6月 6, 2023 4m read

これは InterSystems FAQ サイトの記事です。
 

こちらでは、InterSystems Container Registry(ICR) より入手可能なDockerコンテナイメージを使用する方法をご案内します。

WRCDirectのダウンロードサイト より入手可能なイメージを使用する場合も同じようにできます。
 その際、Name:Web でフィルタリングしていただくと、Web Gateway の Docker イメージが見つけやすくなります。
※インターシステムズが提供する webgateway コンテナイメージには、Web ゲートウェイと Apache Web サーバの両方が含まれています。


【手順】

1. ブラウザより https://containers.intersystems.com/ にアクセスし、インターシステムズWRC認証情報でログインします。

2. Dockerログイントークンかログインコマンドを取得します。


3. 取得した認証情報を使い、Dockerインターフェース(PowerShellウインドウやLinuxコマンドラインなど)でICRへの認証を行います。
    以下の例のように、表示されるDocker ログインコマンドをコピー、ペーストすることで認証できます。

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記事 Megumi Kakechi · 5月 30, 2023 3m read

これは InterSystems FAQ サイトの記事です。
 

Apache環境でRESTを動かすための設定方法は以下のとおりです。


1. Webゲートウェイをインストールします

添付(Webゲートウェイインストール手順.pdf)の手順に従い、Webゲートウェイをインストールします。
Webゲートウェイをインストールする前に、Apacheを停止してください。


2. Apache 構成ファイルの設定を行います

/etc/httpd/conf/httpd.conf の末尾に以下を追加します。
追加後、Apacheを再起動してください。

<Location />
    CSP On
    SetHandler csp-handler-sa
</Location>


こちらの設定では、Apacheに対するすべてのリクエストをWebゲートウェイに渡す設定になります。
 <Location />ではなく、<Location /rest> にすると、/rest のみWebゲートウェイに渡すようになります。
 (既に他の目的でApacheを使用している場合、<Location /> の設定にするとそちらが動かなくなりますのでご注意ください)

Apacheの再起動:

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記事 Megumi Kakechi · 5月 21, 2023 2m read

すべての永続クラス (%Persistent) およびシリアルクラス(%SerialObject) をコンパイルすると、ストレージ定義 が展開されます。
ストレージ定義には、オブジェクト保存と検索用のグローバル構造情報、ストレージインタフェースによって使用される追加のパラメータや、ストレージクラスを定義する一連のキーワードや値などが含まれます。

スタジオや ObjectScript コマンドを使用して永続クラスをエクスポートする場合、既定では以下のようなストレージ情報が付与された状態でエクスポートされます。

Storage Default
{
<Data name="PersonDefaultData">
<Value name="1">
<Value>%%CLASSNAME</Value>
</Value>
<Value name="2">
<Value>Name</Value>
</Value
:


こちらの記事では、このストレージ定義を除いた状態でクラスをエクスポートする方法をご紹介します。
 

/skipstorage」というエクスポート修飾子を指定すると、クラスのストレージ情報なしでエクスポートすることが可能です。

コマンドで使用する方法は以下のようになります。

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記事 Megumi Kakechi · 5月 15, 2023 2m read

これは InterSystems FAQ サイトの記事です。

サブスクリプトレベルマッピングされたグローバルを、トップノードから全体をkillする場合、<SLMSPAN>エラーとなり削除ができません。

これは、サブスクリプトレベルマッピングされたグローバルについては、マッピングを跨いだサブスクリプト範囲の kill コマンドは行えないためです。

// 以下のように、別々のデータベースにサブスクリプトマッピンググローバルが存在する場合:^TEST(A*~K*) -> database A
^TEST(L*~Z*) -> database B

// Topレベルから Kill しようとすると、<SLMSPAN>エラーとなる
NAMESPACE>Kill^TEST
<SLMSPAN> <- このエラーが出力


現ネームスペース(データベース)のグローバルのみ削除するには、次のように指定して下さい。

NAMESPACE>Kill ^["^^."]TEST

サブスクリプトレベルでマッピングしているグローバルは、データベースに移動して直接Killする必要があります。
データベースに移動する場合は以下のようにします。

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記事 Megumi Kakechi · 5月 12, 2023 2m read

こちらの記事 では、ヘルスモニタのセンサー値を ^%SYSMONMGR ユーティリティを使用して変更する方法をご紹介しました。
今回は、ヘルスモニターセンサー値を コマンド(プログラム)で変更する方法をご紹介します。


ヘルスモニタは、CPUUsage(CPU使用率)、DBLatency(DBからのランダム読取に要する時間)、DiskPercentFull(DBのディスク使用率)などの該当しきい値を超えた場合に、通知を生成します。
ヘルスモニタのセンサー値(閾値)について

センサーのしきい値を超えると、IRISのシステムログ(messages.log)に以下のようなメッセージが記録されます。

[SYSTEM MONITOR] CPUusage Warning: CPUusage = 81 ( Warnvalue is 75).
[SYSTEM MONITOR] DBLatency(c:\xxx\) Warning: DBLatency = 1092.228 ( Warnvalue is 1000).
[SYSTEM MONITOR] DiskPercentFull(/hs-connect/sys/mgr/) Alert: DiskPercentFull = 99.00, 99.02, 99.03 (Max value is 99).
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記事 Megumi Kakechi · 5月 8, 2023 4m read

これは InterSystems FAQ サイトの記事です。

InterSystems IRIS では、柔軟でユーザ拡張可能な監視ツールである「システムモニタ」をお使いいただくことが可能です。

システムモニタには、以下の3つのインスタンス監視ツールがあります。

  • システムモニタ:システムの状態およびリソースを監視・固定パラメータに基づいて通知 (アラートおよび警告) を生成
  • ヘルスモニタ:主要なシステムメトリックおよびユーザ定義メトリックをサンプリング&ユーザ変更可能パラメータおよび規定の通常値と比較し、該当しきい値を超えた場合に通知を生成
    ※ヘルスモニタは既定では無効となっています。
     起動するには、^%SYSMONMGR を使用してヘルスモニタを有効にする必要があります。
     ただし、システムモニタのサブスクライバクラスは、ヘルスモニタが有効でなくても動作します。
  • アプリケーションモニタ:重要なシステムメトリックをサンプリング&ユーザが作成したアラート定義を使用して評価

messages.logに、以下のようなログが記録される場合があります。

[SYSTEM MONITOR] DBLatency(c:\xxx\) Warning: DBLatency = 1510 ( Warnvalue is 1000).
※このメッセージの意味については こちらの記事 をご覧ください。

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記事 Megumi Kakechi · 5月 1, 2023 6m read

IRISTEMPというデータベースをご存じでしょうか?

特定の処理に対してデータを無期限に保存する必要がなく、「同一プロセス内でのみ使用したい場合」や「IRISが起動中のみ使用したい場合」に、IRISTEMPデータベースに保存されるグローバルを使用できます。
IRISTEMPデータベースに保存されるグローバルに対する操作は ”一切ジャーナルされない” ため、効率性を最大限にしたい作業に使用できます。

IRISTEMPデータベースに保存されるグローバル(データ)には、以下の種類があります。

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InterSystems公式 Megumi Kakechi · 4月 28, 2023 2m read

インターシステムズは、IBM POWER8 以降の POWER プロセッサを搭載した AIX システムで、データベースおよびジャーナルファイルが破損する可能性がある問題を修正しました。
この問題は、データベースまたはジャーナルの暗号化が使用されている場合にのみ発生する可能性があります。


対象バージョン:
 InterSystems IRIS                      - 2022.1.3、2023.1 を除く全てのバージョン
 InterSystems IRIS for Health   - 2022.1.3、2023.1 を除く全てのバージョン
 HealthShare Health Connect   - 2022.1.3、2023.1 を除く全てのバージョン
 HealthShare ソリューション   - すべてのバージョン

 ※HealthShareソリューションはデータ要素の暗号化機能を使用していない為、
     本不具合が直接影響することはありません。ただし、HealthShare環境にて
     上記のようなデータ要素の暗号化機能を使用するカスタマイズがある場合は
     本アラートに記載されている回避方法に従う必要があります。

 InterSystems Cache および Ensemble - 2015.1 以降の全てのバージョン

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記事 Megumi Kakechi · 4月 24, 2023 2m read

クラウド環境で Windows 英語版に日本語言語パックをインストールして日本語化している場合、設定に注意が必要です。

以下のようにランチャー(キューブ)メニューの一部が文字化けするのは、言語設定が足りていないのが原因と考えられます。


以下の設定をご確認ください。

Windows設定 > 時刻と言語 > 言語:管理用の言語設定
「Unicode 対応でないプログラムの現在の言語」が、日本語以外の言語 (例:英語(米国)) になっていないでしょうか?


この場合、システムロケールの変更 ボタンで現在のシステムロケールを「日本語(日本)」 に変更することで、文字化けが解消します。

※この変更を反映させるにはWindowsの再起動が必要です。
 

***

【注意】

システムロケールが「英語(米国)」のように日本語以外の言語になっている環境にIRISをインストールしている場合、IRISのデフォルトの ロケール定義 が日本語以外に設定されています。

この場合、例えばファイル入出力も日本語の言語対応がされないため、日本語を含むCSPなどのファイルインポートで文字化けが発生してしまいます。

その際には、OSのシステムロケールの変更に加えて、IRISのロケール定義も変更するようにしてください。


※以下の例は、日本語 Windows OS の場合

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記事 Megumi Kakechi · 4月 11, 2023 4m read

これは InterSystems FAQ サイトの記事です。
 

Question:

TIMESTAMP型の項目に対して、TO_CHAR() や TO_DATE() を用いた SELECT を実行すると以下のエラーになります。

実行SQL:

select 
  TO_CHAR(xxxDateTime,'YYYY-MM-DD')
from
  Test

エラー:
  [SQLCODE: <-400>:<深刻なエラーが発生しました>]
  [%msg: <Unexpected error occurred: <ZCHAR>IllegalValuePassedToTOCHAR^%qarfunc>]

エラーの原因を教えてください。


Answer:

こちらは、IRIS2022.1以降のバージョンで CREATE TABLE (DDL) の TIMESTAMP 型が IRIS側クラスで %Library.PosixTime にマッピングするように変更されているためです。
(アップグレードした環境の場合は、従来のままの %Library.TimeStamp にマッピングされています)

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記事 Megumi Kakechi · 4月 3, 2023 3m read

これは InterSystems FAQ サイトの記事です。


データ取込み処理の性能・エラー(Lock Table Full)対策として、一般メモリヒープ(gmheap)や ロックテーブルサイズ(locksiz)のパラメータチューニングを行う場合があると思います。

実際に、現在どのくらいの一般メモリヒープが確保できているのかは、ターミナルと管理ポータルで確認することができます。


★ターミナルの場合

// 一般メモリヒープサマリ
USER>w$system.Config.SharedMemoryHeap.GetUsageSummary()
4992226,6029312,59441152

一般メモリヒープサマリは、使用量,アロケート量,構成量(bytes) で戻り値が表示されます。

使用量は、アロケートされたロックテーブルやプロセステーブルなどで実際に使用されている量になります。
アロケート量は、gmheapの領域でロックテーブルやプロセステーブルなどでアロケートされている量になります。
構成量は、gmheap(KB) +IRISシステム追加領域 で、これが現在の最大利用可能な量(実際の一般メモリヒープの領域の値)になります。
 

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記事 Megumi Kakechi · 3月 28, 2023 3m read

これは InterSystems FAQ サイトの記事です。
 

テーブル名/カラム名/インデックス名を変更したい場合、以下のケース別に変更方法をご案内します。

A. テーブル名・カラム名の変更
B. インデックス名の変更
 

-------------------------------------------------------------------------
A. テーブル名・カラム名の変更する方法
-------------------------------------------------------------------------

テーブル(クラス)名とカラム(プロパティ)名は基本的には変えないようにしてください。

もし「SQLアクセス時の名前だけ変更したい」場合は、以下のように新しい名前を SqlTableName(テーブル名)、SqlFieldName(カラム名) として指定することができます。

Class User.test Extends%Persistent [ SqlTableName = test2 ] {
    Property p1 As%Integer [ SqlFieldName = xx ];
    ....
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記事 Megumi Kakechi · 3月 19, 2023 2m read

Visual Studio Code 用のエクステンション(拡張機能)には、その動作を構成するための多くの設定が用意されています。

設定可能な項目一覧は、こちらの VS Codeドキュメント でご紹介しています(英語のみ)。

今回は、これらの設定の中で「コンパイルフラグを変更したい場合」の例で、設定の変更方法をご案内します。
※コンパイルフラグの詳細については こちらの記事 をご覧ください。


~ VS Code でコンパイルフラグを変更する方法 ~


① メニューから File(ファイル) > Preferences(ユーザ設定) > Settings(設定) (macOS では Code > Preferences > Settings) を選択し、設定エディタを開きます。


② 検索欄に、objectscript と入力して設定を絞り込み、今回は検索欄の下にある [Workspace(ワークスペース)] (※)を選択します。
※ユーザー:PCのユーザーごとに設定したい場合や、ワークスペースを作っていない時に利用する設定
 ワークスペース:ワークスペースを作成して作業するときに、ワークスペース全体に適用して利用する設定


③ 表示されている設定項目の中から変更したい項目を見つけます。

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記事 Megumi Kakechi · 3月 9, 2023 2m read

Windowsクライアント環境に、スタンドアロンの IRIS ODBC ドライバをインストールする際、

 Error 1918. Error installing ODBC driver InterSystems
 IRIS ODBC.35, ODBC error 13: システム エラーコード
 126: 指定されたモジュールが見つかりません。

のエラーとなりインストールに失敗する場合の対処法をご案内します。

※インストール時に以下のようなエラーが出る場合です。


***

こちらのエラーは、Windowsクライアント環境に必要なバージョンの Microsoft VC++ ランタイム ライブラリがインストールされていない場合に出力されます。

この場合、ODBCドライバをインストールする前に、必要なバージョンの「Visual C++ 再頒布可能パッケージ」をインストールする必要があります。

以下のマイクロソフト社のページより、VC++ 再頒布可能パッケージ をダウンロードしてインストールしてください。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/cpp/windows/latest-supported-vc-redist?view=msvc-170

> Visual Studio 2015、2017、2019、および 2022

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記事 Megumi Kakechi · 3月 8, 2023 2m read

これは InterSystems FAQ サイトの記事です。
 

^%GCMP ユーティリティにて2つのグローバルの内容を比較することができます。

例としてUSERとSAMPLESネームスペースにある、^testと^testを比較する場合は以下のようになります。
※以下の例では、2つのネームスペースに全く同じグローバルを700個作り、その中の一つの中身を変えて検出対象としています。

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記事 Megumi Kakechi · 2月 27, 2023 2m read

Question:

Windows環境にて、新規サーバにWebゲートウェイ(Web Gateway)をインストールしたところ「HTTP Error 503. The service is unavailable.」エラーで接続ができません。
対処法を教えてください。
 

Answer:

IRIS2022.1以降のバージョンでは、Visual Studio 2015 Visual C++ 再頒布可能パッケージ(64bit) のインストールが必須となりました。
IRISをインストールされているお客様は、IRISのインストール時に VC++ 2015 再頒布可能パッケージもインストールされるため気にする必要はありませんが、Webゲートウェイのみインストールされる場合は別途インストールする必要があります。

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記事 Megumi Kakechi · 2月 23, 2023 3m read

弊社サポートセンターに、「IRIS SQLに Oracle の RANK() 関数のようものはありませんか?」というお問い合わせいただくことがあります。

IRIS2021.1以降のバージョンであれば、RANK() や ROW_NUMBER() などの ウィンドウ関数 がサポートされるようになりましたので、以下のように使用することができます。

// RANK() 関数
SELECTRANK() OVER (ORDERBY Age) as Ranking,Name,Age 
FROM Sample.Person 
WHERE Age > 60orderby Age
Ranking Name Age
1 Townsend,Neil W. 61
1 Murray,Terry J. 61
3 Huff,Patrick B. 67
4 Rotterman,Umberto A. 72
5 Quine,Imelda D. 75
6 McCormick,Imelda S. 80
7 Roentgen,Vincent Q. 81
8 Ueckert,Terry Q. 85
9 Perez,Ted P. 97
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記事 Megumi Kakechi · 2月 12, 2023 3m read

これは InterSystems FAQ サイトの記事です。
 

日時検索で、TimeStamp型のクエリのパフォーマンスが出ない場合の対処法をご紹介します。

%TimeStamp データ型形式 (yyyy-mm-dd hh:mm:ss.ffff)は、人が読めることを目的とした ODBC 日付形式の文字列として格納されます。
そのため、どうしてもデータサイズが大きくなりクエリの実行に時間がかかってしまいます。
%TimeStamp型のプロパティにインデックスを作成している場合にも、クエリオプティマイザはそのインデックスを優先して最適化するようにはなっておりません。

IRISでは、POSIX 時刻(※)をサポートしているため、TimeStamp値を表すのに %Library.PosixTime データ型形式を使用できます。
こちらは、Integer型で保存され、%Timestampの高性能な代替法となります。

※POSIX 時間は、協定世界時 (UTC) 1970年1月1日 00:00:00(UNIXエポック)からの経過秒数として表されます。
 1970-01-01 00:00:00より前の日付は、負の論理値で表されます。

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記事 Megumi Kakechi · 2月 6, 2023 4m read

ファイルとディレクトリの操作に使用できる API 、%Library.File クラス (%File が省略形) の便利なサンプルコードをご紹介します。

こちらのAPIを使用して、ディレクトリやファイルの中身をのぞいたり、作成・書込み・読込みを行ってみます。


ディレクトリ内のファイル一覧をリストする

以下のサンプルは、C:\temp フォルダ内の *.txt ファイルをリストします(ファイルパス_サイズ_作成日)。

 set stmt = ##class(%SQL.Statement).%New()
 set status = stmt.%PrepareClassQuery("%File", "FileSet")
 set rs = stmt.%Execute("c:\temp", "*.txt")
 while rs.%Next(.rStatus) { write !, rs.%Get("Name")_"_"_rs.%Get("Size")_"byte"_"_"_rs.%Get("DateCreated") }

サブディレクトリ内のファイルを含む場合はこちら (filetest.mac で保存) ↓

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記事 Megumi Kakechi · 2月 2, 2023 2m read

これは InterSystems FAQ サイトの記事です。
 

クエリパフォーマンスを最適化するための方法の一つとして、クエリ単位またはシステム全体でクエリの並列処理を使用することができます(標準機能)。

こちらは、特定のクエリに対しマルチプロセッサシステムでクエリの実行をプロセッサ間で分割して行うものです。
並列処理の効果が得られる可能性がある場合のみ、クエリオプティマイザは並列処理を実行します。
並列処理の対象はSELECT文のみとなります。

なお、並列プロセスの数は、CPUの数に応じて自動で調整するため、数の指定は行えません。
現在のシステムのプロセッサ数は以下のコマンドで確認することができます。

USER>write$SYSTEM.Util.NumberOfCPUs()
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以前は、クエリに %PARALLEL キーワードを付与することで並列処理が有効となっておりましたが、IRIS2019.1以降のバージョンより既定で「常時有効」となりました。

管理ポータル:
  システム管理 > 構成 > SQLとオブジェクトの設定 > SQL
    単一プロセス内でクエリを実行
    ※チェックを入れると並列処理は行わない(既定はチェックなし)


クエリ単位で並列処理を行わないようにする場合は、%NOPARALLEL キーワードを指定します。

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記事 Megumi Kakechi · 1月 30, 2023 8m read

以下の2つの方法でセキュリティ設定をエクスポートおよびインポートできます。

- コマンドラインで行う場合は、^SECURITYユーティリティを使用します。
- プログラムで行う場合は、SecurityパッケージのExportおよびImportメソッドを使用します。
 

設定をエクスポートする方法:

◆コマンドラインで設定をエクスポートする方法(^SECURITY)

セキュリティの全ての設定、または個々のセクションをエクスポートできます。


^SECURITYを使用して、すべてをエクスポートする場合:

^SECURITYを使用すると、インスタンスのすべてのセキュリティ設定を簡単にエクスポートまたはインポートできます。
ターミナルで %SYS ネームスペースに移動し、^SECURITYを開始します。

USER>zn"%SYS"%SYS>do^SECURITY

^SECURITY を実行後、オプション12 の System parameter setup を選択します。
次のメニューで、オプション5 の Export All Security settings を選択します。
以下のようなプロンプトが表示されますので、Yes を入力します。

Export ALL security records? Yes => [yes または y を入力 -- 大文字小文字は関係ありません]
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記事 Megumi Kakechi · 12月 1, 2022 4m read

複数のインスタンス間でライセンスを共有する際に、ライセンスサーバを立ててライセンスの使用量を管理します。
IRISライセンスサーバには、ライセンスの使用量管理に加えて便利な新しい機能が追加されました。

-- ライセンスサーバでできること --
1. マルチサーバライセンス(共有ライセンス)の統合管理(使用量の管理)
2. 各インスタンスへのライセンスキーの配布・管理【New】


1 は従来からのライセンスサーバの機能で、関連記事 にて機能紹介をしております。

2 はIRIS以降使用できるようになった新しい機能です。

複数のインスタンスを構成している場合、中央管理しているディレクトリに格納されているライセンスキーファイル(*.key)を各インスタンスに配布・管理するようにライセンスサーバを構成することができます。
その場合、個々のインスタンスにライセンスキー(iris.key)を配置する必要はありません。
ライセンスキーはユニークな LicenseID (※1, ※2) によって識別され、各インスタンスの起動時にロード&有効化されます。

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記事 Megumi Kakechi · 12月 1, 2022 5m read

これは InterSystems FAQ サイトの記事です。
 

複数インスタンスでライセンスを共有する場合、ライセンスを統合管理するライセンスサーバの設定が必要です。

1. ライセンスサーバの構成


1) ライセンスキーの配置

ライセンスキー(IRIS.key/cache.key)は、すべての インスタンスの  <インストールディレクトリ>/mgr に配置してください。

ただし、IRIS 2021.1 以降のバージョンをお使いの場合は KeyDirectory を指定することで全てのインスタンスへのライセンスキーの配置は必要なくなります。

KeyDirectory を指定して各インスタンスにライセンスキーをロードする場合、LicenseID の設定が必要になります。
各インスタンスの開始時にローカルの iris.key ファイルが検出されない場合、LicenseID を使用してライセンスサーバにライセンスキーを要求します。
LicenseID  は、管理ポータルの以下のメニューで設定します。

管理ポータル:
 [システム管理] > [構成] > [追加設定] > [開始]:LicenseID


2) ライセンスサーバの設定

ライセンスサーバの設定は、全ての構成で同一のライセンスサーバを使用するように定義します(全ての構成で設定します)。
ライセンスサーバは、管理ポータルの以下のメニューで設定します。

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記事 Megumi Kakechi · 11月 28, 2022 2m read

Question:

IRISでは、PostgreSQLやMySQLで使うことができる、開始位置や取得件数を指定する LIMIT句やOFFSET句をサポートしているでしょうか?


Answer:

※2025/4/17更新:IRIS2025.1 以降のバージョンでは、LIMIT/OFFSET句をサポートするようになりました。ご参考

残念ながらサポートしていません。
ただ、代わりに使える同様の方法がありますのでご紹介します。

以下のようなSQLクエリをIRIS SQLで行うとします。

SELECT *
  FROM Sample.Person
ORDER BY Name
 LIMIT 3 OFFSET 5


---------------------------------------------------------------------------------
1. サブクエリとビュー ID (%VID)を使用する方法
---------------------------------------------------------------------------------

IRISでは、ビューまたは FROM 節のサブクエリで返される各行に整数のビュー ID (%VID) を割り当てることができます。
%VIDを使用すると、以下のサンプルのようにして同様のことが実現できます。
※%vidについて

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記事 Megumi Kakechi · 11月 22, 2022 2m read

これは InterSystems FAQ サイトの記事です。

InterSystems IRIS では、管理ポータルの
 [システムエクスプローラ] > [SQL] : ウィザード > リンクテーブル
で行うリンクテーブルの作成をコマンドで行うことが可能です。

リンクテーブルの作成には、%SYSTEM.SQL.Schema クラスの CreateLinkedTable メソッドを使用します。
詳細は、クラスリファレンスをご覧ください。

実行は以下のように行います。

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